昨日の続き


8月31日(木)は18:50頃に帰宅した。
ふと、ポストを見ると、郵便局からの不在通知書が入っている。

薄暗い中、差出人を見ると
送り主は人間ドックを受診した、例のクリニックからである。

すぐにリビングに行き、

  −−郵便局に電話して今日中の再配達の手配をしよう

と、今どき古いが固定電話の受話器を取ったが、
当日中の再配達には18:00までに
電話しなければいけないことに気づき、

 明日の夜まで待つか、
 今すぐ、郵便局まで取りに行くか、

10分ほど考えた。

しかし、
絶対、今日、取りに行かないと、
気になって眠れないと思い、
すぐに郵便局まで取りに行くことにした。

郵便局は夜間は20:00まで空いている。

なんか、心がザワザワする中、車を運転するのは、
父親の危篤の知らせを受けた19年前以来である。

15分ほどして、郵便局についた。

はやる気持ちとは裏腹に、
私の前に2人が並んでいる。
こんな時に限って、もたつくのがである。

案の定、5分ほど待った。
そして、私の順番が来た。

私は「親展」と書かれた封書を手にし、
落ち着いたフリをして車に乗り込み、
急いで開封した。

目に飛び込んできたのは・・・






 「松果体腫瘍疑い
 「精密検査が必要

−−精密検査、って、脳のMRI検査してるのに
   これ以上、何の精密検査するの??


そう思ったが、
松果体腫瘍が気になり、
震える手ですぐにスマホで検索してみた。

 手術が難しい腫瘍
 5年生存率 50%


など、目が真っ暗になりそうな文字が飛び込んでくる。
しかし、他のサイトでは、

 無症状の腫瘍は治療をする必要がないことも多い
 良性の腫瘍は治療をする必要がない


どうも、ネットの世界では
見解が分かれているようだ。

ともかく、
生きた心地がしない中
車を走らせて家に帰ることにした。

こんな絶望的な気持ちで車を運転したのは
病院で父親が息を引き取った帰りの運転以来、
19年ぶりであった。 


つづく


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